2013年03月11日
ハーレー乗りはお店に集う
その1にも書きましたが、ハーレーダビッドソンのお店はいわゆる街のバイク屋さんとはずいぶん違う雰囲気でした。車両の展示に加えウェアや用品などもゆっくり見て回れるように空間が工夫されており、オートバイを買ってからもついつい寄りたくなります。実際お店にはオーナーたちが愛車で乗り付け、ウェアを試着したりドレスアップパーツの相談をしたりコーヒーを飲みながらオーナー同士談笑したりといつも賑やかな雰囲気です。
通称「悪魔のカタログ」を手渡されて
ハーレーダビッドソンの購入契約をするとタウンページのように分厚いカタログが手渡されます。店長曰く「悪魔のカタログ」。全車種のメーカー純正ドレスアップパーツが掲載されたカタログです。ハンドルグリップをちょっとドレスアップする程度から車両がまるで別物に変わってしまうほど大掛かりなカスタムまで、フルカラーの美しい写真をふんだんに使ったページを眺めていると、「お、このパーツいいかも。俺のに付くかな」なんてことになり週末は早速お店に出かけていきサービスの方に相談、ついでにかっこいい革ジャンやブーツなんかも目についてしまって…といったことになっているのが、私がお店で見かけたハーレーオーナーたちなのかも知れません。
楽しみ方を教えてくれるお店やメーカーのイベント
納車されるとお店主催のツーリングというのに早速誘われます。私も2度参加しましたが、先頭は店長、最後尾にはトラブルに備えお店のトラックが付いてくれます。やはりオーナーたちの平均年齢がちょっと高いこともあってか比較的余裕のある走行ペースで、私のようなレベルの参加者でも他の皆さんに迷惑をかけることもありません。毎回総勢30台を越える車両が放つ独特の排気音に包まれて悠然と走るひとときは、今までに経験したことのない高揚感があり、ちょっとクセになりそうです。
またメーカーも年に数回、各地で大きなプローモーションイベントを開催しています。試乗会・ほぼ全車種の実車展示・中古車の展示、それに各販売店の出店ブースなど、新しいオーナーの獲得ばかりでなく、現オーナーたちも楽しめる場になっていました。
やっぱり自分が所有するオートバイのメーカーがこういう盛大なイベントをやっているというのは、なかなか気分がいいものです。
実はかなり威光のあるメンバーズカード
納車されてしばらく経った頃、一枚のカードが私の手元に届きました。H.O.G.「ハーレーオーナーズグループ」という、131ヶ国、100万人以上のオーナーをつなぐ世界最大のライダーズグループのメンバーズカードでした。日本のメンバーは約35,000人。ハーレー正規新車購入で初年度は無料で入会となります。
私も最初は「あぁよくあるカタチだけのメンバーズクラブか」と思いましたが、これがなかなかしっかりした組織で、年4回かっこいい会報誌が送られてくるのをはじめ、全国規模の大きなメンバー向けイベントを開催したり、それになんといってもツーリング中のトラブルに対するサポートが手厚く、車両引き取り、最寄り販売店への搬送やオーナーの帰宅や宿泊サポートなど24時間対応してくれます。先輩オーナー諸氏もこれだけは入っておいたほうがいいとアドバイスをいただきました。
少しずつ始まった旅支度
オートバイ愛好者なのに実はあまり旅好きではない私なんですが、お店のツーリングに参加したり、バイク好きの友人にツーリングに引っ張り出してもらったりするうちに、ETC(有料道路電子料金収受システム)装置を取り付けたり、慣れないDIY仕事でサドルバッグを装着したりと、マシンに少しずつ旅支度を整えていく自分に気付きます。いつかサドルバッグに荷物を詰め込んでETCゲートをいくつも通過してゆく旅に出たくなっているのかもしれません。
そして最後に
廉価版ながらハーレーダビッドソンを所有することとなった私が、今後どんなオーナーになっていくのか、はたまた脱落してしまうのか。それはちょっとまだ見えていませんが、製品としての独特の存在感、それにオーナーライフを充分楽しんでもらい、また次もハーレーに乗ってもらえるよう販売店やメーカーが色々工夫を凝らしたサービスを提供しているハーレーダビッドソンが、閑古鳥が鳴く日本の二輪車市場で業績を伸ばし続けている理由がちょっとわかったような気がします。
こんなページ汚しの駄文を最後までお読みいただき
ありがとうございました。