2013年05月01日
先日、久しぶりに馬に乗ってきた。
30分ちょっと頑張った後は、馬たちに囲まれてリフレッシュ。乗馬クラブにはいつも長居してしまう。
「乗馬」と聞くとどんなイメージがあるだろうか。
「セレブの趣味」というイメージが強くて、あまり馴染みがないかもしれない。
多少興味があっても、落馬への不安や、「そもそも乗馬できる場所が近くにあるのかわからない」という理由から敬遠しがちかもしれないが、案外、乗馬というのは身近で簡単なスポーツである。
「趣味は乗馬です」ってなんて言えたらちょっとかっこいいかも、と思う人のために、体験レポートを通して、少しだけ乗馬について紹介していきたい。
今回体験に行ってきたのは、大阪・鶴見緑地の「鶴見緑地乗馬苑」。
馬場はかなり広く、施設も清潔だ。
本日のプランは「体験乗馬」。30分の騎乗で、お値段は3,500円。
受付で手続きをすませて、ヘルメット、ジャケット、チャップス(足に巻いてふくらはぎを保護する装具)を装着。
今日は屋内馬場で30分間マンツーマンレッスンを受ける。
まずは馬にまたがるところから。
馬というのは間近で見てみると想像以上に大きな動物だ。初めてで映画のようにひらりとまたがるのは難しいので、初心者用の台に上って、馬のたてがみと鞍を掴みながらゆっくり身体をあずける。
いざ、インストラクターさんに引っ張られて馬が歩き出す。
脚が4本あっても、歩くリズムは我々とあまり変わらない。肩の力を抜いて、右、左、右、左、と揺られながら馬のリズムを感じよう。
実はこれだけでも、反射神経が刺激されて脳や足腰にちょっとしたトレーニングになる。(乗馬の効果についてはまた後日紹介しよう)
このゆっくり歩く動作を、乗馬では「常歩(なみあし)」という。スピードが上がるにつれ、小さくスキップしているような「速歩(はやあし)」になり、さらに速くなると、おそらく乗馬と聞いて最初にイメージするであろう、パカラッパカラッと走る「駈歩(かけあし)」になる。ちなみに、競馬で見られるような全力疾走は「襲歩(しゅうほ)」「ギャロップ」と呼ばれる。
常歩に慣れてくると、次のステップである速歩にチャレンジ。
ただ座っているだけの常歩とは違い、揺れがかなり大きくなるうえに、馬のリズムに合わせて立つ、座る、の動作を繰り返すのだが、慣れないうちはなかなかキツイ。言い換えるなら、つま先立ちをして、そのまま膝を曲げたり伸ばしたりする動作を、揺れる馬上でやらねばならない、と言えばわかりやすいだろうか。
これはさすがにのちのち足腰に響くのだが、馬に乗っている間は不思議とあまり疲れを感じない。動物と一体となってやるスポーツだからこその魅力である。
これが上達すると馬に指示を出しながら速歩ができるようになり、駈歩の練習へとステップアップしていくのだが、今回はここまで。
一仕事終えた馬は、鞍を降ろして、身体を拭いてもらったりご褒美のニンジンをもらったり、道草を食ったり(読んで字のごとく、道の草を食う)して厩舎に帰っていく。
さて、以上が一般的な体験乗馬の流れである。
少しは馬や乗馬を身近に感じていただけただろうか。
ちなみに、どの乗馬クラブでもシニア会員は少なくない。
中には、自馬を華麗に乗りこなすセレブな会員もいれば、ちょっとした運動のために乗馬を始めて、レッスンの後にはニンジン片手に馬と戯れる会員もおり、楽しみ方は様々である。
最後に、今回のベストショット。
次回は、乗馬がもたらす健康効果や、近くの乗馬クラブの探し方などを紹介していきたい。