2013年12月11日
スイーツバイキングが若い女性を中心に人気。ホテルのブッフェ以外に専門店も次々オープンしているらしい。一度行ってみなければ…という私(アンリ)、かつてチーズケーキが流行れば雑誌片手に東京の店をめぐり、ザッハトルテが出れば、ウィーンに飛んで元祖を争うホテルザッハとデーメルを食べ歩いたアンノン族の端くれでした。(アンノン族…いまや死語ですが)
年齢と共にスイーツ探究心が乏しくなった今日この頃ですが、少しづついろんなスイーツがいただけるのは、そんな私にも魅力的。
スイーツのことなら女子に聞け!女子大生ハピ子におすすめ店をピックアップしてもらうことに。どうせなら2店くらい梯子して比較してみようではありませんか。
というわけで、ハピ子を筆頭に、お酒は飲まないスイーツ男子の若パパ、大酒飲みで甘いものも拒まぬ、なんでもこいの隊長、そして私というかなり異色の組合わせで、スイーツバイキング体験と相成りました。
【一店目: 女子大生イチ押シの スイーツパラダイス】
「スイーツバイキングといえば、スイパラ! 大学の友人に聞いてもみんなそう言いますよ」ハピ子が一番に挙げたのがスイーツパラダイス。大阪発祥ながら今や各地に店舗を展開する全国区のスイーツバイキング専門店。ハピ子も高校時代から通い詰めたそうです。
まずはそのスイーツパラダイスを体験することに。赤を基調にした店内に一歩踏み入れば、天井から壁から、椅子の背に至るまでハートだらけ。ハートの飛び交う中、目をハートにしてスイーツを選ぶというわけです。
客層はだんぜん若い! 高校生らしい女子のグループやカップルがメインです。我ら4人はやや浮き気味? いえいえ、気を使わないバイキングスタイルだけに、けっこうすぐに馴染んでおりました(と思うのは私だけか?)。
周囲を気にするより、ショーケース2段にズラリ並べられたスイーツに目を奪われます。このズラリがなんとも戦闘意欲?をそそり、「一品でも多く味合わねば!」とついついお皿に取ってしまうのが、スイーツバイキングのおもしろさ、おそろしさなんでしょうね(笑)。
新たなパスタメニューの出来上がりやスイーツが補充されるとベルでお知らせ。これもまた、「やっぱり取ってこよう」と大いに食欲を突き動かします。
おいしくたくさん食べるコツがある!
私たちもまず軽く食事メニューをこなし(パスタ、カレー、サラダなどがあります)、好きなスイーツを盛り合わせて2皿いただいたのでした。
スイーツのお味は…あっさりめ。いろいろ食べられるよう軽く仕上げてあるそうです。なるほどね。
「スイーツを食べて口が甘くなると、カレーなどをちょっと食べて、またスイーツに戻るんですよ」とスイパラ上級者の技を披露するハピ子。ふむ、そうして時間の限り繰り返すわけか…。
「ソフトクリームにコーヒーを掛けてアフォガートにしたりも…」(ハピ子)これも、バイキングの自由さならではですね。
そういえばテーブルのパネルにもこんなメモが。「シフォン→チョコ→ゼリーの順ならどんどんお腹に入るよ」「チョコの後でティラミスを食べると酸っぱいよ」。そうか、スイーツバイキングの楽しみ方にも技あり!ですね。極めると面白いかも。
感心しながら、初体験を終えた私でした。
「若い女子がいっぱいでシアワセな気分♪」隊長は隊長流に楽しんでいました(笑)
スイーツパラダイス
http://www.sweets-paradise.jp/
※今回私たちが訪れたのは大阪梅田店
スイーツバイキング第二弾は、大阪ミナミにオープンして1年というボヨヨンスイーツガーデン。名前でわかるとおり、「ボヨヨ~ン」でおなじみのお笑い芸人かつみ・さゆりプロデュースのお店。場所もミナミはくいだおれビルの6階です。
シャーベットカラーを基調にした明るい店内。入口からかつみ・さゆりのカットワークがお出迎え。客層は、やはり女子高生がメインながらミナミという場所柄か、家族連れの姿も見られました。
「たしかに、あの頃はいろいろたくさん食べられればうれしかったな…。あ~っ、もう私は女子高生じゃないんだ!」女子高生と自分の皿を見比べて、ため息をつくハピ子。
「そら、ちゃうやん!」私は喜んで突っ込ませていただきました。
肝心のスイーツのお味は…。スイパラ派ということで、やや疑わしい表情で口に運んだハピ子も「あっ、このブリュレ、おいしい!」。私がいただいた巨峰のババロアも、口いっぱいに果実風味が広がりました。
ボヨヨンスイーツは、全体的にスイパラよりは味がしっかりした印象でした。
家族客もゆったりくつろげるボヨ♪
ボヨヨン店内にはボックス席も多く、女子高生は靴を脱いで座り、かなりくつろいだ様子。
「通路のゆったり感とか、子どもが走り回っても気にならなさそうなのがいい」急に良きパパ目線になる隊長。
そういえば店内には色鉛筆が置かれており、子どもなどが書いた絵が集められたファイルも。制限時間もスイパラの80分(平日)に比べて、こちらは120分と長いので、食べる合間にお絵かきもしつつ、ゆったりできるお店と言えそうです。
スイパラではベルが使われた「メニュー出来立て」のお知らせ。こちらは男性店員が、「〇〇できたボヨ~」と店内を歩いてお知らせ。ややダル~い感じも味わいでしょうか(笑)。「食べるボヨ~」と、女子高生もノリよく応じていました。
さて、2店を巡ったところで、比較に移りましょう。ハピ子は女子同志で行く視点、隊長は家族で行く視点など、メンバーでもそれぞれ視点が違うのですが…
●店の雰囲気は?
あきらかに女子を意識したスイパラのハートインテリアは、男性陣には少々落ち着かなかったようです。
「自分がターゲットでないからだろうが、スイパラの雰囲気は落ち着かない。ボヨヨンのルーズな感じは、子どもが騒いだり、汚したりしても許される雰囲気なので家族で行くならこっちかな」(隊長)
一方、ハピ子は「スイパラは平日だけど活気があった。ボヨヨンは‘さゆりちゃん’イメージの可愛いお店。でも店員さんの制服とか、ちょっぴり清潔さに欠ける気が…」
スイパラはやや暗めの照明、ボヨヨンはテラス席もあり外光も差し込む明るい店内だけに、汚れも目についたかもしれません。
●フードメニューは?
+αのメニューが豊富なのはボヨヨンですが…。
「空いていたせいもあって、ボヨヨンは作り置き感が気になった。スイパラのパスタは少しづつ調理。5分置きくらいに入れ替えてるのがいい」鋭くチェックする若パパ。
「たしかにスイパラの方が調理している姿がちらっと見えて、
パスタが出来立て感があるので、食欲がわくな。
でもボヨヨンは唐揚げとかこまごましたものがあるので、子どもがごはん食べてる間にビール飲みながら、ちょこちょこつまむには良いかも。(バーコーナー的なところもあったし)」(隊長)
「私的にはボヨヨンのサラダの具の種類の多いのが〇」(アンリ)
●スイーツの味は?
スイーツの種類はいずれも30種類。チョコレートファウンテン、
ソフトクリームマシンも両方にありました。
「ん~味はどちらかといえば濃い味のボヨヨンに軍配か。
量を食べるという意味では、スイパラの方がディスプレイが
華やかであれもこれも取りたい!という気持ちにはなった」(隊長)
「スイパラはホールの状態が見映えがしたけど、切り分けたものが大きくて取りづらいものも。ボヨヨンは味もおいしくて、取りやすかった」(ハピ子)
「ボヨヨンはカップ入りとかプチパイとか,個別になっていて取りやすいメニューも多かったよね」(アンリ)
●コストパフォーマンスは?
この項目は、「家族での訪問」を想定した隊長に任せましょう。
「家族4人で訪れる場合
スイパラ:4640円
ボヨヨン:3940円
二店とも 大人1480円
スイパラは 子ども(小学校)840円で3歳以下無料
ボヨヨンは 子ども(小学生)980円で小学生未満無料
わが家の場合、小学生一人、幼稚園児が一人なので、子どもが小さいうちはボヨヨンの方がコスパは高い(時間も長いし)」
…以上、あれこれ言いたい放題の結果、付けた点数は表のようになりました。総合点では、やはりスイパラ。ここは全国区の貫録でしょう。オープン1周年のボヨヨンは、家族やグループ使用にもよさそうなので、今後に期待!
そして今回、スイーツバイキングへのガイド役を果たしたハピ子の感想は? 「ホテルのスイーツビュッフェで、スイパラとコストパフォーマンスがどう違うか比較してみたい!」
うん、いつか、また…勝ち抜き戦?への夢を描きながら、ひとまず、スイーツバイキングお試し隊は、解散といたしましょう。