2011年12月26日
ボーイスカウトのキャンプの朝の定番が、カートンドッグ。要はホットドッグなのですが、使用済の牛乳パックを燃料に使うのがミソ。牛乳パックに火を点けて、燃えきったらできあがり!このシンプルさが持ち味。廃材をリユースできること、ほとんど燃え尽きるのでごみをふやさないこと、まことにエコな野外料理なのです。
それでは早速作ってみましょう。
牛乳パック
アルミホイル
ホットドッグ用のパン
バター
ロングウインナーソーセージ
炒めたキャベツ
材料としてはこれだけです。あとは、好みによって、ケチャップやマスタードがあればさらに良しです。キャベツは筆者の好みで、塩味とカレー味をミックスしてみました。牛乳パックは、注ぎ口だけ開いた筒状で乾燥させておきましょう。底の部分も開かないでおきます。
パンにバターを塗ってソーセージとキャベツをはさむところまでは、ホットドッグと同じですが、カートンドッグの場合は、アルミホイルでくるむ工程がひとつ増えます。パンが露出することがないようにしっかり包むことがコツ。これを粗雑にすれば黒コゲの憂き目を見ることになります。
次に、料理の場所と設えです。
キャンプ場では、炊爨場で着火するので、下の部分にも火が回りますが、庭などでは直に置かず、隙間を作ってください。今回は煉瓦とバーベキュー用の網の上で着火させました。床には耐火性のある素材を選びましょう。
パンを牛乳パックの底までしっかり差し込んだら着火です。開いている上部に火を点けます。パック素材は意外に点火しやすいので普通のライターで充分ですが、着火マンならより安心でしょう。
火がつけば、あとは燃え尽きるのを待つだけ。数分で燃え尽きますが、風のあるときは、結構炎が立つ場合もあります。目を離さないようにしてくだい。
パンの直下部にあたるわずかの部分を残して、燃料の牛乳パックは、ほとんど灰になり、地をこやします。そして、アルミホイルを開けば、こんがりと焦げ色のついたカートンドッグがしっかりと焼きあがりました。
均等に火が回るトースターと異なり、その日の風向きや直火がよく回ったかどうかで、焦げる部分も、あまり温まっていない部分もありますが、それは野外料理のご愛嬌。実際季節によって、風の強さによって焼き上がりのパンの温度はずいぶん違います。素手でアルミホイルを剥がせるときも、皮の作業手袋の力を借りないといけない時もあります。自然の中では、一定ということがない。あらためて思い知らされます。
それでは、いただきます。ケチャップとマスタードをたっぷりかければ、色彩的にも鮮やかで食欲をそそります。、思いっきり大きく口を開けて頬張れば、たとえ庭で焼いたとは言え、口中にキャンプ場の火の匂いがひろがります。
まだしっかり温まっていない部分があるのも、思いっきり焦げた部分があるのも、おいしさのひとつ。直火の野趣ですね。
是非一度、お試しください。
最後に、強風の時は避けてください。念のために風防や消火用水の準備は忘れないでください。ちなみにボーイスカウトのモットーは「そなえよつねに」です。