遊民悠民(ゆうみんゆうみん)

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ありとあらゆる情報が溢れるいま、役に立つ情報が見つけにくい。
20代から60代までの「遊民悠民」メンバーが、「遊ぶ」「暮らす」「食べる」をテーマに
さまざまなモノを比較し、レポートしていきます。

たべる

スーパー・コンビニで買える、ちょっとおいしい食パン探し

みなさま、朝はトースト派ですか?ごはん派ですか?

自分はごはん党です。ごはん党ですが、米を炊くのは面倒なので、食パンを買ってきます。あまり食パンに思い入れがないもので、いつも5枚切りで百円ちょっとの安売り食パンで腹を満たします。

でも、たまにはおいしいパンが食べたくなる日もあります。ただ、パン屋さんも近くにない上、おいしいパン屋さんを開拓するほどの情熱もない。となると、近場のコンビニやスーパーで、そこそこおいしいパンが買えたらいいかなと思うわけです。

今回は自分のような小市民が、スーパーでちょっと奮発して買うような食パンを集めて、順位をつけようと思います。題して、

「いつもの食パンでは物足りない!

けれども、パン屋さんに行くほどではない」

ときに、どれを買うべきか。ランキング!

行って参りましょう。

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ちなみに関西在住です。とりあえず近場のスーパー「ライフ」やコンビニで、ちょっと高級そうでおいしそうなものを物色。端から買い込んでみました。

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一般に、関西では4枚切りや5枚切りの厚切りタイプが、関東では6枚切りや8枚切りの薄切りタイプが好まれるらしいです。

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今回はくしくも、分厚さとりどりの食パンたちがテーブルに並びました。なかなか壮観です。では早速、一枚一枚試食して参りましょう。

 ●実直さが魅力、「もちふわ匠の逸品」

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毎朝食べても飽きの来ない、と言えば聞こえがいいですが、期待した分そのシンプルさに肩透かしをくらった気分になりました。逆に言うと、今回購入した中では一番食パンらしい食パンです。塩と砂糖のバランスがいいのでしょう。おかずに合いそうな、手堅いおいしさです。トーストにすれば、ほのかに砂糖の焦げるこうばしい香りがして、甘みが増します。

●まさに重厚、「ロイヤルブレッドゴールド」

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まるでスポンジケーキのようなきめ細やかな断面。他の食パンと比べずとも明らかな圧倒的厚さ。そのまま食べても、もちもちとして自然な甘みがありますが、やはりトーストにするのがおすすめです。外はカリッと中はふかふか、かじればふわりとバターと砂糖の香り漂います。もはや食パンのくせに、スイーツのようです。カロリーなんて気にせず、バターをたっぷり塗って食せば、朝からロイヤルな気分に浸れること間違いなしです。とりあえず「ゴールド」を付けただけだろうと、あなどってはいけません。

惜しむらくは、トーストにした際に食感がやや重たく感じてしまうこと。重厚さがあだとなった形ですね。

●これがギャップ萌え?「金の食パン」

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唯一コンビニから参戦いただいた、セブンイレブンの「金の食パン」。今回一番食べてみたかった食パンです。わざわざスーパーからハシゴしたくらいです。このパッケージのプレミアム感!中のパンがうっすらとしか見えない包装も、にくいですね。いやがおうにも期待は高まります。

袋から出して、いそいそと一口。……甘い。驚くべき甘さです。食パンとは思えません。そして食感も、もちもちとぱさぱさの狭間くらい。しかも、「ロイヤルブレッド ゴールド」に比べると若干食べごたえに欠けています。あれ、こんなはずでは……これが本当に話題の食パンなのでしょうか?

わずかな落胆を覚えながらトースターにイン。パンの焼けるよい香りです。そしてトーストを一口かじって、思わず目をむきました!外はカリッと、中はふっかり。やっぱりびっくりするほど甘いのですが、焼くとそれほど気になりません。それよりも、口の中にベイクドケーキのような香りがフワーと広がり、幸福感を感じます。理想的なトーストってこういうことなのですね。食べごたえに欠けると感じたのは、トーストとして焼かれることを計算し、あえて軽めに作ってあったのだろうと今なら理解できます。一見ぱっとしない食パンなのに、トーストした後では全く違う印象になる。これぞまさしく、ギャップ萌えというやつですね?!興奮でつい饒舌になってしまいました。

●穴馬「玄米食パン」

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こちら、たまたま棚に並んでいたので手にとった、タカキベーカリーの「玄米食パン」。他の真っ白な食パンたちと比べると、明らかな色黒さんです。袋を開けた瞬間から、穀物の香りが鼻腔をくすぐります。嗅ぐからに体によさそうな香りです。そのままかじってみると、お米の甘みなのでしょうか、白いパンとはまた違った自然な甘みがあります。1枚184kcalとカロリーも控えめ、これは女子ウケしそうです。 しかしこの食パン、真価はトーストしてから。いっとう気に入ったのは、お米を炊いた時のような、何とも言えず食欲をそそるこうばしい香り。サクっと一口かじれば、その香りが口いっぱいに広がり、なんとも幸福な気分になれます。

●毎日食べたい、「麦のめぐみ」

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こちらも健康志向で選んでみた逸品。玄米食パンほどではないですが、うっすらと色づき、いかにも体によさそうです。そのまま食しても、他の普通の食パンと変わりませんが、トーストするとやはり自然な甘みが引き立ちます。焼いたときのこうばしい香りも、玄米食パンとはちょっと違って、少しフルーティーな気がいたします。食感もよく、値段もなかなかリーズナブル。毎日食べるにはもってこい、な食パンでした。

結果、ランキングは以下の通りです。

bread_09手前勝手な所感を述べさせていただくと、普段から食べるには「麦のめぐみ」でしょうか。お値段もそこそこ、カロリーも抑えめ、食物繊維配合でお腹にもやさしいところがうれしいですね。たまに贅沢したい、という時には「ロイヤルブレッドゴールド」。分厚くて食べごたえ満点、「贅沢したな~」と実感できるところが順位のゆえんでもあります。ただ、やはり食べごたえもカロリーもしっかりしているので、好き嫌いは分かれるところかもしれません。口当たり軽やかなトーストが好きな方には「金の食パン」をおすすめしたいところ。今回は自分の好みから“しっとり”タイプを選びましたが、“さっくり”タイプというのも存在しますので、気に入った方はそちらもお試しあれ。個人的には「玄米食パン」が大ヒットだったのですが、こちらを製造しているタカキベーカリーさん、販売は西日本のみのようです。大変残念ですね。関西にお住まいの方はぜひ。一食の価値ありですよ。

 

さて、いかがでしたでしょうか?時節に全く関係のない、食パンについてのお話は。クリスマス?知りませんね。

今回買いそびれたパンもたくさんあり、食パン愛好家の方にとっては「あれ、どうしてこのパンはランキングに入ってないの?」というご不満もあるかと思います。自分はこの記事を書くにあたり、はじめて安売りの値札以外のパンに目を向けることとなり、その種類の豊富さに改めて驚かされました。しかも安売りの山積み食パンとは違い、ちょっとお高い食パンは数が売れないのでしょう、たいてい売り場の陰に隠れるようにしてひっそりと陳列されているんですね。意識して目を向けないとなかなか見つけられないはずです。食パンがとりたてて好きではないという方も、たまにはそんな食パンに目を向けて、時には手にとっていただければと思います。自分のように、思わぬ発見と食の喜びに出会えるかもしれません。

コモリ(クマさんチーム)

 

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