遊民悠民(ゆうみんゆうみん)

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ありとあらゆる情報が溢れるいま、役に立つ情報が見つけにくい。
20代から60代までの「遊民悠民」メンバーが、「遊ぶ」「暮らす」「食べる」をテーマに
さまざまなモノを比較し、レポートしていきます。

たべる

キング・オブ・おにぎり‘塩にぎり’。 コンビニ3社を食べ比べてみた。

日本のファーストフード『おにぎり』。その歴史は弥生時代に始まるというからすごい!母さんの味の代表でもあるが、最近ではコンビニのおにぎりのお世話になることも多い。200円を超える具リッチおにぎりが次々登場する一方で、シンプルな‘塩にぎり’も人気だという。そこで今回は、おにぎりの中のおにぎりとも言うべきこの塩にぎりを味わってみることにした。

比べるのはコンビニ3社のおにぎり
ローソン:塩にぎり
セブンイレブン:塩むすび
ファミリーマート:塩おむすび

食べ比べに挑むのは違いの分かる(?)20~50代の4人組

ハピ子:おにぎりはシャケやタラコの海もの派。「塩だけ?さみしいかも・・・」
若パパ:「小腹が空いたらカロリーメイト」世代? 彼の独身時代におにぎりタイムはなかった!
隊長:お子さんとの朝餉には愛妻おにぎりの出番が多いとか。けっこうウルサイのかも。
アンリ:余りおかずのお弁当の友に、塩にぎり、時々買います。具入りおにぎりはあまり買わない。

パッケージ:さすが、佐藤可士和パワーか!?

まずは見た目(パッケージ)で比較。あれっ、ローソンにちょっぴりくずれ感が・・・。
「自転車の籠で飛び跳ねたのかも」(ローソンお買物担当ハピ子)と、不利な出だしのローソン。
「ファミマの『魚沼産コシヒカリ』が強く打ち出されているのがそそる!」(隊長)
「ローソンは『新潟コシヒカリ』『瀬戸備前にがり塩』と表示が…」(くずれ感をフォローする?ハピ子)
「塩にぎりだけに、セブンのシンプルパッケージのほどがいい気が…。銀帯もいい」(アンリ)
「セブンはあの佐藤可士和プロデュースで商品パッケージリニューアルしたんですよね」(若パパ)
「ほお~っ」(一同)
「でもローソンの中身のくずれ感がなかったら、シンプルな中身を生かすという点では一番良かったのかもしれないなあ」(隊長)
「ううっ…」(ハピ子)
4人の意見を出し合った結果、パッケージの都会派スマート路線VS産地訴求型は、セブンのスマートさに軍配が。このままトップを守れるか?

ファミマ:「魚沼産」の文字がそそる。カロリー表示等を前面下に。裏をチェックしなくていいので親切。

ファミマ:「魚沼産」の文字がそそる。カロリー表示等を前面下に。裏をチェックしなくていいので親切。

セブン:スッキリした書体、デザイン。 「不透明っぽいフィルムも高級感が」(若パパ)

セブン:スッキリした書体、デザイン。
「不透明っぽいフィルムも高級感が」(若パパ)

ローソン:中のおにぎりを主役にしたデザイン。塩にぎりの書体も、握り感たっぷり。

ローソン:中のおにぎりを主役にしたデザイン。塩にぎりの書体も、握り感たっぷり。

開けやすさ:なんと左利きにも配慮していた!

携帯していろんな場所で食べるコンビニおにぎり。開けやすさは大切なポイントだ。ファミマとセブンはパッケージを横に開封するスタイル。下半分のパッケージを残してそのまま持って食べたり、置くこともできる。
ローソンは上下に開封するスタイル。
比べるとファミマ・セブンの横開封が機能的だ。さらに
「あっ、ファミマは左だけでなく右にも切り口表示があるから、左利きにも配慮してるんだ!」(アンリ)
「おおっ!それはやさしい」(一同)
開けやすさは、ユニバーサル視点が評価され、ここでファミマの好感度がグンとアップした。

セブン:横開封は上を除き、下の袋はそのまま残して、机の上に置いたりするのも便利。

セブン:横開封は上を除き、下の袋はそのまま残して、机の上に置いたりするのも便利。

ローソン:縦開封は置きにくいのでは?

ローソン:縦開封は置きにくいのでは?

ファミマ:横開封で置きやすい。右にも切り口があって親切。

ファミマ:横開封で置きやすい。右にも切り口があって親切。

持ちやすさ:女子の指にまとわりついて離れないのは?

手づかみでいただくのがおいしいおにぎりだから、直接持った感触にもこだわりたい。ハピ子に代表して比較してもらおう。
「う、う、う~ん」なぜかジタバタするハピ子。
「セブンがねっちょり指にまとわりついて米粒が離れない!」
えっ、それがおにぎりやん。まとわりついた米粒を指一本一本ごとに片づけるのがまた楽しいのでは?と思ってしまう昭和な私(アンリ)だったが…。
「セブンは植物油が入ってるから、その脂分のせいかな」隊長までが言い出し、さっきまでスマートな都会派だったセブンは、ここではちょっぴりストーカー扱いだ。
「持った感触はファミマがいいかも。お母ちゃんの掌の感じかな」(ハピ子)
開けやすさに続き、持ちやすさについてもファミマ強し!
肝心のお味は? いよいよ試食に…。

3社を持ち比べ、指にくっつくセブンの感触に難を示すハピ子。

3社を持ち比べ、指にくっつくセブンの感触に難を示すハピ子。

重さも計量。けっこう違いがありました。

重さも計量。けっこう違いがありました。

サイズも。セブン:ファミマは正三角形。ローソンはやや二等辺三角気味?

サイズも。セブン:ファミマは正三角形。ローソンはやや二等辺三角気味?

ごはん感:ねっとりご飯がお好き?それとも…

パクっと齧りつく前に、袋を脱いだおにぎりの艶姿?をご覧あれ! 白く輝くごはんの艶。しっかり握られた三角形の厚みも見るからにおいしそう。

ファミマ:中央を少しへこませた形?

ファミマ:中央を少しへこませた形?

セブン:みっしり厚みのある感じ。

セブン:みっしり厚みのある感じ。

ローソン:やや平たくて持ちやすそう?

ローソン:やや平たくて持ちやすそう?

ちなみにこの三角形、山を神格化する日本人がその神力をいただくためとも、古事記に登場する造化の三神に由来するとも。また、「おにぎり」の呼び名は「鬼切り」にも通じ、とにかくありがたい食べ物には違いない。

さあ、今こそ、そのパワーをいただこう。
「パクっ!」(一同)
しばし無言…

ここでもやはりローソンの見た目のくずれ感が食感に影響。パラパラごはん粒がこぼれ、おにぎりコロリンならぬおにぎりパラリン状態。
「うむ~これはごはん感以前に、おにぎりとして食べにくいのでは」(隊長)ということで、ごはん感に関しては早々と脱落。
あとの二社に関しては、固めご飯好き派(セブン派)とねっとりご飯好き派(ファミマ派)に別れた。

最終戦は、味わい(ごはんそのものの味、塩の味)比較。ここで勝者が決まる。

香りも比べてみました。「酢の香りがしたり、けっこう違う」(ハピ子)

香りも比べてみました。「酢の香りがしたり、けっこう違う」(ハピ子)

女子の小さな「パクッ」でも食べやすい三角形はすぐれもの。

女子の小さな「パクッ」でも食べやすい三角形はすぐれもの。

味わい:勝者はやっぱり…♪いい気分♪

「ファミマは塩っ気を強く感じる」(隊長)
「セブンは外側は塩っ気感じるけど、中はあまり味がない?」(ハピ子)
「外と中でちょうどバランスいいのかも」(若パパ)
「ごはん感が残念だけど、あっさり味でローソンのごはんおいしいのかも。ちゃんとした状態なら」(アンリ)
「ファミマの塩っ気、野外や疲れたときには丁度いい感じかもしれないなあ」(隊長)
というわけで、味わいを最後にすべての比較を終了。結果は表の通り。

表おにぎり比較

総合力で優勝を果たしたのはセブンイレブン。
それではここでヒーローインタビューといこう。
「セブン♪イレブン♪いい気分♪」
やっぱりね~(笑)

中央が今回の勝者、セブン(氏)

中央が今回の勝者、セブンイレブン

比較を終えて:「ローソンの本気が見たい!」 

さて、今回の比較で気になるのが不利な勝負を強いられたローソンのことだ。とはいえ、いくらハピ子が自転車で買いに行ったといっても、それだけでくずれることはないのではないか。だって自転車で買いに行くって、よくあるケースでしょ。

購入時間は、店と比較会場との距離感、準備担当(3社別の者が準備)の都合で同じではなかった。

セブンローソン 5月14日朝
ファミマ 5月14日夕方
ちなみに比較を実施したのは5月14日の午後7時~

購入した3社の賞味期限を確認すると…
セブン 5月15日午前5時
ファミマ 5月15日午前4時
ローソン 5月14日午後9時

ん!ローソンの賞味期限が早い!セブン、ファミマに比べ入荷の早い商品だったのか。でもセブンもローソンと同じく14日の午前に購入したので、ハピ子のタイミングが悪かったとも言い切れない。お店での回転、保管の状況か…???

なにはともあれ、今回がローソンのいつもの状況とは思えないので、心が残る。パッケージも味わいも「もしこれがくずれてなかったら」と好評価を得る場面も。

最後は若パパのこの言葉で締めくくろう。
「ローソンの本気が見たい!」     (終わり)

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