2014年09月06日
北極圏に生息する動物の話ではありません。某電機メーカーのエアコンの話でもありません。今回のテーマは、みんな大好きアイスの白くま!9月になり、朝夕はぐっと秋の気配が近づいてきていますが、日中はまだまだ暑い!過ぎ行く夏を惜しみながら、昼下がりにさっぱりとしたアイスをいただくのも良いものです。
さて、今回比較する白くまは以下の3種と、その仲間の2つ。以前のコンビニ3社の塩にぎり比較の記事が好評でしたので、今回も同じコンビニ3社から、ほぼ同額の白くまアイスを選んで、食べ比べてみました。
ちなみにこの白くまたち、お値段はいずれも300円前後。コンビニアイスとしては高価格帯に位置します。季節を問わず、毎日のように仕事中にアイスを食べるわたくしタイチョウも、おいそれとは買えず、見つめては通り過ぎる憧れのセレブアイスです。
では、前置きはこれくらいにして、食べ比べを進めましょう。今回のメンバーは以下の3人組で実施しました。
タイチョウ(40代男性):夏場は仕事中にアイスを食べるのが日課。出張先の鹿児島で食べた「天文館むじゃきの白熊」に衝撃を受けて以来、白くま愛好家。
アンリ(50代女性):かき氷は宇治金時派。白くまは、過去に1〜2回食べたくらい。
ハピ子(20代女性):白くまは、ここ数年(ひょっとしたら一度も?)食べたことがないという白くま初心者。
まずは、パッケージの見た目から比較を開始します。
アンリ:「ローソン、セブンイレブンは、クマイラストでわかりやすい。ファミリーマートは先日の塩むすびと同じで、透明のあっさりとしたデザインで、中身を見せる戦略かな?」
タイチョウ:「うん、イラストはかわいいですね。ローソンは九州名物やフルーツ盛りだくさんというコピーもそそる。やはり、ロー・・・」
ハピ子:「でも、ローソンのデザインはちょっと古臭いかも?セブンイレブンの方がかわいくて、女子が好きそう」
タイチョウ(心の声):(おお、女子的にはこっちの方がかわいいのか。これだからオヤジはって思われるとこだった、やべー・・・)
ローソンだけでなく、セブンイレブンにも「練乳の味わい」というコピーが入っており、これもなかなか分かりやすい。ファミリーマートは「しろくま」という名称だけのデザインですが、余白から中身が透けて見えます。白くまならではのカラフルさを生かすというコンセプトであれば良いのですが、こうして横並びで見ると、地味さは否めません。こうしてパッケージデザインは、セブンイレブンに軍配が上がりました。
つづいては、フタを開けたときの見た目の比較。普段買った時はたいして気になりませんが、こうして横並びで見ると明らかに差があります。
アンリ:「セブンイレブンは、フルーツの盛りのバランスが悪く、画竜点睛に欠く。ブルーベリーがもう1〜2個欲しいところ」
タイチョウ:「こう、見た目がパラパラしているというか、ブルーベリーが1粒だけ離れてポツンとしているところが、そう感じさせるのかな」
ハピ子:「何かケチくさいですね!それに比べて、ファミリーマートは盛り方も立体的でおいしそう。ローソンはキウイが入ってて、色のバランスがいい」
白くまの由来は諸説ありますが、本家と言われる「天文館むじゃき」のホームページによると、
「彩りを加えるために、洋菓子の感覚で中にさいころ形の物や、十六寸(トロクスン)豆を入れ、外側に、アンゼリカ、チェリー、レーズンをトッピングし、 現在の『白熊』のベースとなりました。上から見ると、チェリー、アンゼリカ、干しぶどうの配置が動物の白熊の表情に似ていることからその名前が付きました。」
(天文館むじゃきホームページより引用)
というように、彩りの鮮やかさや、白熊の顔に似せるレイアウトへのこだわりもポイント。その点では、ファミリーマートのフルーツもりもり感は好印象です。また、ローソンのキウイの緑色もなかなかのもの。
・・・と、そのとき何気にパッケージを見ていたアンリからの鋭い指摘が!
アンリ:「あれ?内容量は、セブンイレブンがいちばん少ない!いちばんたくさん入っているように見えるのに」
確かに、セブンイレブンはフルーツの盛りは少ないものの、フタを開けたときのアイスの全体量は多く見えます。そこでよくパッケージを観察すると、セブンイレブンのパッケージは微妙にスリムな形状で、他の2つより少しだけ背が高いことがわかりました。
タイチョウ:「ほほう、さすがにセブンイレブン。商売上手というべきなのかな?」
ハピ子(心の声):(やっぱり、ケチくさい?・・・・)
こうしてフタを開けたときの見た目は、キウイの緑色の鮮やかさの分、ローソンに軍配があがりました。さあ次は、お待ちかねの試食。のんびりしているとアイスが溶けて、口当たりが台無しになってしまいます。先を急ぎましょう。
コンビニアイスの白くまと言えば、しっかりと凍ったフルーツの食感も楽しみのひとつ。ガリガリとスプーンでフルーツを発掘しては口に運んで、一同しばし無言・・・。
タイチョウ:「うーん、見た目ではローソン、ファミリーマートが良かったけど、フルーツの味はたいして変わらないな。同じ果物だし、そりゃそうか」
アンリ:「みかんやパインもどれも変わらない。パインは筋がちょっと気になるね。個人的には宇治金時派なので、小豆が入っているローソンとファミリーマートがいいかな」
その時、黙々とフルーツを発掘していたハピ子から思わぬ発見が!
ハピ子:「あ!セブンイレブンのイチゴは他のよりカットが大きいですよ!」
アンリ:「本当だ!しっかりイチゴの甘酸っぱい味がしておいしい。切り方でここまで違うのか」
そう、セブンイレブンはフルーツの盛り方や種類は少ないのですが、イチゴのカットが他と比べて大きく、口に入れたときのイチゴ感の広がりが強い気がします。
タイチョウ:「ほほう、さすがにセブンイレブン。いろいろ考えているということか」
ハピ子(心の声):(ケチくさいわけじゃ、なかったの?・・・)
見た目では苦戦を強いられていたセブンイレブンが、イチゴのカットの大きさというこだわりポイントでやや挽回。さあ、いよいよ次は大将戦ともいうべきアイスそのものの味わいと全体のバランス。勝利の女神はどちらに微笑むのでしょう。
シャクッシャクッ・・・・。シャクッシャクッ・・・・。各メンバーしばし無言でアイスを食べ進めます。
アンリ:「しゃきしゃき感はいずれも楽しめるね。ファミリーマートは乳脂肪味が口に残る。ローソンの方が少しあっさり味かな。セブンイレブンは『練乳の味わい』と書いてあるだけあって、練乳の味が強い」
タイチョウ:「うん、個人的には、練乳の味が濃いのが好みですね。白くまというとミルク味というイメージが強いので。立て続けに食べているから、濃い味の印象が強いのかもしれないけど」
ハピ子:「ローソンはすっきりとした後味で、練乳感は少ないですね。ファミリーマートはちょうど中間くらい?で、甘過ぎなくていい。セブンイレブンは練乳の甘さが強くて、のどが渇くー!」
と、最後は白くま愛好家のわたくしタイチョウと、甘さ控えめでバランスを重視する女性陣との対決の構図に。
アンリ:「私は、選ぶならファミリーマートかな。フルーツの盛りと氷のバランスがいちばんいいように思えた。小豆の風味もローソンよりおいしい。フルーツと小豆で食感が変わるので、飽きずに食べられる」
ハピ子:「セブンイレブンはフルーツの満足度は一番!でも、私には甘すぎるし、逆にローソンはさっぱり感が強くて、途中で飽きてしまうかも。全体のバランスなら、ファミリーマートが、ほどよい氷の甘さと小豆の食感で満足度は高いです。リピートするならこれかな!」
タイチョウ:「いや、そもそも白くまとはですねえ・・・(以下略)」
ということで、3人のメンバーの採点を合計した結果は次の通り。
【総合評価】
今回の白くまアイス対決の優勝はファミリーマートになりました。前回の塩むすび対決と合わせると、これでセブンイレブン1勝、ファミリーマート1勝という結果に。さて、次回はローソンの巻き返しなるか。コンビニ対決シリーズ、好評であれば第3弾でお会いしましょう。
セブンイレブンの白くまアイスには、先の「練乳の味わい」の白くまとは別に、「いちごがおいしい白くま」「マンゴーがおいしい白くま」の2種類があります。これがフルーツたっぷりのうえ、1カップに2種類のアイスが入り、フルーツソースまでかかった超ゴージャス仕様。比較の試食の終えた3人も「マンゴーうまー」と舌鼓を打っておりました。ちなみにマンゴーは若干お高めの343円ですが、イチゴは練乳と同じ300円というコスパの高さ!
タイチョウ:「ほほう、さすがにセブンイレブン。太っ腹ですな」
ハピ子:「ケチじゃなかったんですね!」
タイチョウ(Team Lion)