遊民悠民(ゆうみんゆうみん)

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ありとあらゆる情報が溢れるいま、役に立つ情報が見つけにくい。
20代から60代までの「遊民悠民」メンバーが、「遊ぶ」「暮らす」「食べる」をテーマに
さまざまなモノを比較し、レポートしていきます。

あそぶ

【得楽切符で行こう(2)】3つの切符で周る松江・出雲の旅 その1

3月30日、大きな仕事も終わり自分へのご褒美に旅に出かけた。
目指すは神々の国、島根!比叡山も一緒に行った地元の友人と二人旅だ。
今回のメイン切符はJR西日本から発売されている「こだま&やくも指定席往復切符」。新大阪(大阪市内)⇔松江の往復が13,200円。通常往復料金より7,000円以上お得だ!

出発
待ちに待ったこの日、まずは新大阪からこだまで岡山まで移動。到着した新幹線は「ひかりレールスター」。“こだま”なのに“ひかり”?不思議な感じだが、新幹線好きの友人はすごく興奮して、「私もう満足やわ~」とニコニコしていた。ひかりレールスター内の指定席は左右2シートずつでゆったり。ブルーのシートが落ち着きと上質感を出している。シートの間には木目調のひじ掛けも。1時間であっという間に岡山に到着。名残惜しかった…。

ひかりレールスター車内。もう一度乗りたいなぁ。

ひかりレールスター車内。もう一度乗りたいなぁ。

岡山駅で新幹線から島根への特急やくもまでの乗り換え時間は6分!ダッシュで移動だ。切符に買う時にJRのお姉さんに「通常乗り換え時間は8分ですので、急いで移動してください!」と言われたので覚悟はできていた。新幹線が岡山駅に到着する直前には出口でスタンバイ。扉が開くとともに、よーいドン!1泊分の荷物を引きずり、人込みをかき分け、息を切らしながらホームへ走って何とか到着。こだま、やくもの本数が少ないので乗り合わせが悪いのが安さの秘密かな?
やくもに乗って島根へ。山道が続くせいか特急とは言い難い速度だったが景色は良かった。無事に目的地の松江に到着。

山陰初のスターバックスに遭遇
改札を出て、バス乗り場を探す途中で長蛇の列を発見!3月27日にオープンしたばかりの山陰初の「スターバックス」だ。今でこそ普通に利用したりするが、田舎出身の私は初めて行った時はコーヒー屋がオシャレなのにビックリした記憶がある。並んでいる松江の方はみんな期待を膨らませて笑顔でニコニコしていた。あとスタバがない都道府県は鳥取県だけ。スターバックスさん、ぜひ鳥取にもお願いします!

松江レイクラインで桜満開の松江城へ
さて、島根旅の本番だ。周遊観光バス「松江レイクライン」に乗って松江城を目指す。ここでお得な2つめの切符(乗車券)が登場。松江レイクラインの1日乗車券だ。価格は500円。1回の乗車が200円なので、3回以上乗ればお得なことになる。この切符、変わっているのが自分でスクラッチをして日付を表示させるのだ。その日付が利用日を示すことになる。スクラッチといえば、ついついクジを連想してしまう。「何か当たるんですか?」と思いきって聞いてみたが、「いえ、別に…」と運転手さんの寂しい回答にガックリ。バスの車内はレトロな雰囲気で楽しく過ごせた。観光名所を周遊してくれるのは有り難いが、一定の向きにしか回らないので、少し戻りたい時には不便だ。歩いた方が早いこともある。

松江レイクラインの一日乗車券。10円玉で削りました!コスト削減も兼ねているのかも。

松江レイクラインの一日乗車券。10円玉で削りました!コスト削減も兼ねているのかも。

松江城は日本国内でも珍しい天守閣が現存するお城だ(天守閣が現存するお城は全国で12ある)。1611年(江戸時代)築城で重要文化財にも認定されている。当日は桜が満開で花見客でかなり賑わっていた。天守閣の石垣のギリギリまでシートを広げてお弁当を食べている姿にはビックリしたが、これも松江城が地元の人に愛されている証拠だろうか。

松江城は桜が満開。絶好のお花見日和でした。

松江城は桜が満開。絶好のお花見日和でした。

天守に登る前にあった「ギリギリ井戸跡」。名前が気になり撮ってみた。

天守に登る前にあった「ギリギリ井戸跡」。名前が気になり撮ってみた。

天守閣では武将たちと写真を撮影できるサービスがあったのでもちろん参加。なぜか忍者が撮影をしてくれた。撮影の合言葉は江戸時代を意識してか「ひぃ~、ふぅ~、みぃ~!」でパチリ。
武将との写真だけでは満足できず、次は天守のソロショットを自分で撮影。やはり美しい方が良いので、いつも撮影には少しこだわる。いろんなアングルから撮って自分のベストアングルを探すのだ。個人的には迫力を出したいので、斜め下か撮影することが多い。地元で有名な姫路城では「斜め45度が美しい」というのをよく聞いた影響かもしれない。

西側からパチリ。大きな破風がカッコいい!

西側からパチリ。大きな破風がカッコいい!

大好きな斜め下アングルから。やはり迫力が出る。

大好きな斜め下アングルから。やはり迫力が出る。

桜と一緒に。季節感が出ますね

桜と一緒に。季節感が出ますね

長い撮影タイムを終えて、いよいよ天守閣の中へ。重要文化財なだけあり、土足厳禁。昔の造りを感じさせる急な階段を登っていく。大勢の人が登ったのであろう、階段はツルツルとよく滑る。大人が四つん這いになりながらソロソロと進んでいく中、子どもたちが楽しそうに横を駆け足で登っていく。高いところが苦手な私は子どもたちが一瞬、悪魔に見えた。肝を冷やしながら最上階に到着。展望台からは松江市内が一望できた。宍道湖もキレイに見える。キレイな景色を見ながらも登った分、また滑る階段を降りなければいけないことが気になって十分楽しめなかった。また階段をなんとか降りて松江城を後にした。

天守閣最上階から。宍道湖と松江市内が一望できる

天守閣最上階から。宍道湖と松江市内が一望できる

パワーストーンで女子イベント
続いてはカラコロ工房に移動。松江のこだわりの素材を使って「創る」「見る」「体験する」「味わう」ができる施設だ。松江城から松江レイクラインに乗ると大周りになってしまうので徒歩移動。目的は工房内の施設でパワーストーンを使ったオリジナルブレスレット作りだ。私は事前にホームページを見てデザインを決めていたためスムーズにできた。一緒に行った友人もその場で作ることになり、二人で真剣に1つずつ決めながら完成した。いつもお城など渋い観光名所ばかり周っているので、久々に女子っぽいイベントに満足!それぞれの石に意味がついているので調べるのも楽しいかも。ちなみに私は、デザイン重視で決めたので、忘れてしまいました…

カロコロ館で作ったブレスレット。寒くて鳥肌が・・・

カロコロ館で作ったブレスレット。寒くて鳥肌が・・・

美しい!宍道湖の夕日
この日の〆は宍道湖の夕日。松江レイクラインに乗って夕日公園へ。公園と言ってもコンクリートの観覧席があるだけの殺風景な光景だが、嫁ヶ島がよく見える。この日の松江市が発表した夕日指数は40。「もしかしたら夕日が見えるかも」の数値だ。期待と不安を半々に到着。おぉ!雲がかかっているものの夕日は確認できた。宍道湖の水面に夕日による光の道が輝き美しい。残念ながら沈んでいく瞬間は曇ってしまい見られなかった。後ほど聞いたところ、春は黄砂もあり霞がかっていることが多いようだ。ベストシーズンは夏。ぜひリベンジしたい。

宍道湖の夕日。曇っていてるものの何とか見れました。

宍道湖の夕日。曇っていてるものの何とか見れました。

トイカメラモードで撮影。曇りの中、夕日をキレイに撮るために色んなモードで撮影しました。

トイカメラモードで撮影。曇りの中、夕日をキレイに撮るために色んなモードで撮影しました。

帰りも松江レイクラインに乗って宿泊先の最寄りバス停で下車。3回乗車して、なんとかお得に乗れました。
それにしても3月末の松江は寒い!大阪と同じ服装で行ってえらい目にあった。
この日は夕食を食べて日付が過ぎたころには就寝。5年くらい前までは明け方3時、4時まで起きて話していたのに、年々就寝時刻が早くなってきている…。さて、明日は出雲大社へ観光だ!

2日目 出雲の旅へ続く

松江レイクライン
お得度
★★☆☆☆
元の価格が500円と安い。
バスの経路に沿って観光するのならかなりお得だ。

満足度
★★★☆☆
バスの切符、内装が可愛いく、乗っていて楽しい。
一定方向にしか周遊しないのが惜しい。

※「こだま&やくも指定席往復切符」と最後の1つの切符評価は
 2日目の記事で発表します!

今回の旅飯

島根名物、出雲蕎麦。鴨南蛮でおいしくいただきました!

島根名物、出雲蕎麦。鴨南蛮でおいしくいただきました!

瀬尾優里
得楽切符で行こう(2) -松江・出雲
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