遊民悠民(ゆうみんゆうみん)

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ありとあらゆる情報が溢れるいま、役に立つ情報が見つけにくい。
20代から60代までの「遊民悠民」メンバーが、「遊ぶ」「暮らす」「食べる」をテーマに
さまざまなモノを比較し、レポートしていきます。

あそぶ

エルミタージュ展(京都)の音声ガイドは誰?

教養派のシニアは美術展も大好きだ。悠々自適のアートめぐりをブログテーマにするシニアも見掛けられるし、何より会場を占めるシニアの数がその証拠だ。そんなシニアを狙ってか?、近ごろの美術展はいろいろ工夫が凝らされている。

◆今、美術展の音声ガイドがおもしろい!!

芸術の秋。見ごたえある美術展が目白押しだ。先日、エルミタージュ展(京都市立美術館)を覗いたが、会場入り口で、シニア男性3人組の会話に驚かされた。
「中に入ったらばらばらになるし、集合時間決めておこう」
「じゃあ、3時間後に」
えっ、3時間? ここの展示スペースはそう広くないし、混んでいるのでぼんやりするスペースもないし…?
だが一点一点順に丹念に鑑賞し、説明文もあまさず読み、気に入った作品にまた戻り…そうだ、土産のグッズも見なくては!といった楽しみ方をするシニアには、3時間もあっと言う間だろう。
そんなシニアに人気なのが音声ガイド。混んでいると見にくい説明文を読まなくても、イヤホンガイドが丁寧に説明してくれる。
しかも、最近の音声ガイドは著名人、タレントが担当するケースが多い。

「イヤホンガイドなんて辛気臭い」そう思っていた私も思わず借りてしまったのが、レンピッカ展(2010年兵庫県立美術館)の音声ガイド。声は女優の夏木マリ氏。モデルから画家に転じ、ドラマティックに生きたレンピッカにピッタリだと、ハスキーな声の説明を楽しんだ。
国芳展(2011年大阪市立美術館)では、今をときめく四代目猿之助(当時は亀治郎)のガイドに、ファンである私は嬉々として耳を傾けたのだ。

ロシアの女流画家レンピッカのガイドは、夏木マリ氏。

国芳展の音声ガイドは、四代目猿之助

さて、エルミタージュの音声ガイドは? 若いがアート好きで知られる女優の杏氏がナビゲートを務める。また、美術に関する著作で知られる作家の中野京子氏が解説執筆を手掛けた作品もあるとか。
16~20世紀の名曲をBGMにしたガイドで、ひと味違う作品鑑賞が楽しめるだろう。

大エルミタージュ美術館展
http://www.ytv.co.jp/hermitage/
京都市美術館
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/exhibition/hermitage.html

エルミタージュ美術館
ロシアの国立美術館。 1990年に世界遺産に包括登録されている。

杏(ファッションモデル、女優)

中野京子
早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史。著書に『怖い絵』(朝日出版社)『オペラでたのしむ名作文学』ほか。

レンピッカ展サイト(2010年)
http://www.ntv.co.jp/lempicka/

歌川国芳
http://bit.ly/XXJE9h

ホテルオークラ
エルミタージュ展にちなみ、素朴なロシア料理の味わいを取り入れたメニュー展開中。ミュージアムチケット提示で、ランチ・ディナーの割引もあるそうだ。
http://bit.ly/R55YbL

◆シチューエ―ション・趣味別に探せるミュージアム!

エルミタージュ展開催の市立美術館をはじめ、美術館の多い京都。
シチュエーション別、趣味別、エリア別に探せるサイトを見つけた。シチュエーション別はタグがダブってついているため、どの項目を見てもあまり変わり映えしないのがおもしろくないが、「館内に食事・喫茶施設がある」といった項目はありがたい。

いろんな切り口でミュージアムが探せるのが楽しい。

趣味別は「伝統工芸」「大学関連ミュージアム」「企業関連~」「自社関連~」「寺社関連~」など細かく選べて楽しい。地域別も、秋は『紅葉&ミュージアム』といったプランに便利だろう。
秋、そうだ京都へ行こう!美術館へ行こう!である。

京都おでかけミュージアム
http://www.kyoto-museum.net/

安里道行
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