遊民悠民(ゆうみんゆうみん)

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ありとあらゆる情報が溢れるいま、役に立つ情報が見つけにくい。
20代から60代までの「遊民悠民」メンバーが、「遊ぶ」「暮らす」「食べる」をテーマに
さまざまなモノを比較し、レポートしていきます。

あそぶ

乗馬を趣味にしよう!

先日、久しぶりに馬に乗ってきた。
30分ちょっと頑張った後は、馬たちに囲まれてリフレッシュ。乗馬クラブにはいつも長居してしまう。

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「乗馬」と聞くとどんなイメージがあるだろうか。
「セレブの趣味」というイメージが強くて、あまり馴染みがないかもしれない。
多少興味があっても、落馬への不安や、「そもそも乗馬できる場所が近くにあるのかわからない」という理由から敬遠しがちかもしれないが、案外、乗馬というのは身近で簡単なスポーツである。
「趣味は乗馬です」ってなんて言えたらちょっとかっこいいかも、と思う人のために、体験レポートを通して、少しだけ乗馬について紹介していきたい。

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今回体験に行ってきたのは、大阪・鶴見緑地の「鶴見緑地乗馬苑」。
馬場はかなり広く、施設も清潔だ。
本日のプランは「体験乗馬」。30分の騎乗で、お値段は3,500円。

馬がいる場所特有の馬と草と土の匂いは、初めての人にはいきなり動物園に踏み入れたようで落ち着かないかもしれないが、慣れるとちょっとクセになってくる。

馬がいる場所特有の馬と草と土の匂いは、初めての人にはいきなり動物園に踏み入れたようで落ち着かないかもしれないが、慣れるとちょっとクセになってくる。

受付で手続きをすませて、ヘルメット、ジャケット、チャップス(足に巻いてふくらはぎを保護する装具)を装着。
今日は屋内馬場で30分間マンツーマンレッスンを受ける。

馬とご対面。まつげが長い!

馬とご対面。まつげが長い!

まずは馬にまたがるところから。
馬というのは間近で見てみると想像以上に大きな動物だ。初めてで映画のようにひらりとまたがるのは難しいので、初心者用の台に上って、馬のたてがみと鞍を掴みながらゆっくり身体をあずける。

馬は背中から伝わる情報で、乗った人の感情や乗馬の腕前がわかるという。かくいう私も、緊張が伝わってしまったのか、以前乗った馬に「ふーーーーーーっ」とため息を吐かれたことも・・・案ずることなかれ、こちらが「暴れ出したらどうしよう」と不安に思っている間も、馬の方は意外と大人なのである。

馬は背中から伝わる情報で、乗った人の感情や乗馬の腕前がわかるという。かくいう私も、緊張が伝わってしまったのか、以前乗った馬に「ふーーーーーーっ」とため息を吐かれたことも・・・案ずることなかれ、こちらが「暴れ出したらどうしよう」と不安に思っている間も、馬の方は意外と大人なのである。

いざ、インストラクターさんに引っ張られて馬が歩き出す。
脚が4本あっても、歩くリズムは我々とあまり変わらない。肩の力を抜いて、右、左、右、左、と揺られながら馬のリズムを感じよう。
実はこれだけでも、反射神経が刺激されて脳や足腰にちょっとしたトレーニングになる。(乗馬の効果についてはまた後日紹介しよう)

インストラクターさんのまわりをぐるぐるまわりながらレッスンを受ける。馬と息を合わせることを忘れずに!

インストラクターさんのまわりをぐるぐるまわりながらレッスンを受ける。馬と息を合わせることを忘れずに!

このゆっくり歩く動作を、乗馬では「常歩(なみあし)」という。スピードが上がるにつれ、小さくスキップしているような「速歩(はやあし)」になり、さらに速くなると、おそらく乗馬と聞いて最初にイメージするであろう、パカラッパカラッと走る「駈歩(かけあし)」になる。ちなみに、競馬で見られるような全力疾走は「襲歩(しゅうほ)」「ギャロップ」と呼ばれる。

常歩に慣れてくると、次のステップである速歩にチャレンジ。
ただ座っているだけの常歩とは違い、揺れがかなり大きくなるうえに、馬のリズムに合わせて立つ、座る、の動作を繰り返すのだが、慣れないうちはなかなかキツイ。言い換えるなら、つま先立ちをして、そのまま膝を曲げたり伸ばしたりする動作を、揺れる馬上でやらねばならない、と言えばわかりやすいだろうか。

これはさすがにのちのち足腰に響くのだが、馬に乗っている間は不思議とあまり疲れを感じない。動物と一体となってやるスポーツだからこその魅力である。

これが上達すると馬に指示を出しながら速歩ができるようになり、駈歩の練習へとステップアップしていくのだが、今回はここまで。

 

一仕事終えた馬は、鞍を降ろして、身体を拭いてもらったりご褒美のニンジンをもらったり、道草を食ったり(読んで字のごとく、道の草を食う)して厩舎に帰っていく。

馬にニンジンをあげる。ぐおーっと歯を剥き出しにしたかと思えば、唇をつかって小さな欠片も上手に食べる。ちなみに鼻の部分はぷにぷにと柔らかい。 人懐こい馬なら「なでてー」と顔を摺り寄せてくることも・・・

馬にニンジンをあげる。ぐおーっと歯を剥き出しにしたかと思えば、唇をつかって小さな欠片も上手に食べる。ちなみに鼻の部分はぷにぷにと柔らかい。
人懐こい馬なら「なでてー」と顔を摺り寄せてくることも・・・

こちらは厩舎の中。近づくと顔を上げてこちらを覗きこんでくるのだが、食べ物を持っていないとわかると大半は「なーんだ、冷やかしか」と言わんばかりに餌を食べに戻っていく・・・

こちらは厩舎の中。近づくと顔を上げてこちらを覗きこんでくるのだが、食べ物を持っていないとわかると大半は「なーんだ、冷やかしか」と言わんばかりに餌を食べに戻っていく・・・

さて、以上が一般的な体験乗馬の流れである。
少しは馬や乗馬を身近に感じていただけただろうか。

ちなみに、どの乗馬クラブでもシニア会員は少なくない。
中には、自馬を華麗に乗りこなすセレブな会員もいれば、ちょっとした運動のために乗馬を始めて、レッスンの後にはニンジン片手に馬と戯れる会員もおり、楽しみ方は様々である。

最後に、今回のベストショット。

鼻のドアップ!澄んだ瞳がチャーミング。

鼻のドアップ!澄んだ瞳がチャーミング。

次回は、乗馬がもたらす健康効果や、近くの乗馬クラブの探し方などを紹介していきたい。

藤家みよこ
乗馬のススメ(1) -藤家みよこ
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